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Canon EOS KIss X2(SS1/4000s 絞り6.3 露出補正-1/3 ISO100 SIGMA 18-200mm DC OS)


 残念ながら僕は高所に弱い体質です。

 2500mを越えた場所で宿泊すると、ほぼ100%高山病にかかります。

 先日、高所順応のために富士山の3400m地点で一泊してきたのですが、夜中に吐き気と頭痛に悩まされました。

 そんな僕が6500mの山に登ろうというのは、ちょっと無謀かもしれません。

 しかも一人で・・・。


 高山病対策にダイアモックスだけでなく、デキサメサゾンもニフェジピンも手に入れたけど、ステロイド等を至急投与しなければならない状況になった場合には、残念だけど僕は錯乱状態で薬の存在を思い出せなくなっていると思います。そうなれば、自分でも分からないうちに死んでしまうでしょう。

 そんなことは分かっていても、僕は山へ行きます。

 だからといって、死ぬ覚悟なんてないし、死ぬつもりもさらさらありません。

 「やばい」と思ったら恥ずかしげもなく山を降りて、麓の村で子供たちと遊んで過ごすつもりです。


 だけど、6000m以上の高峰を目指した者の43人のうち1人は死んでいるという事実があります。

 僕が少年時代の1クラスがだいたい43人くらいだったから、クラスのみんなで登れば誰か一人が死ぬという確率。

 もともと人間が住めない場所なのだからその率が高いのか低いのか僕には分からないけど、数字遊びが好きな僕には重い数字と感じられます。

 僕自身は、単独、初高峰、高山病体質、トレーニング不足などを加味して今回の山で自分が死ぬ率は15%前後なんじゃないかと考えています。


 パーティーを組んで登れば致死率がグンと下がるとは思います。

 だけど、「はじめてのヒマラヤは一人で登る」というのが山を始めた頃の僕が描いた夢でした。

 ちょっと無茶な気もするのですが、その頃の僕の夢をどうしても叶えてあげたいのです。


 今回狙っている山は技術的には今の僕でも十分にクリアできると思います。あとは、この高山病体質をどうコントロールできるかが登頂と生還のカギを握っていると思っています。

 

 明後日、出発です。


 「無事に帰ってくる」なんて言いません。
そんなことは当たり前すぎる大前提だから。

 それに僕にとってこの山は通過点です。

 この山で低酸素状態への自分なりの対応方法を見つけ、より高くより険しい山へ向かうためのステップとしたいと思っています。


 蒼天の白き神の座、エベレスト、そしてK-2。

 いつかそのテッペンに立てる日のために。


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