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2010年02月更新分 アーカイブ

プロローグ


2009年秋、僕はヒマラヤを目指すことにした。






まずは職場に辞表を出すことに。




それがまさかまさかの辞表を受け取ってもらえないという事態に(;´д`)




しかし、会社が辞表を受け取ってくれない理由は僕の能力を買ってくれてるからなんて理由ではなく、いろいろ大人の事情があってのことでした(;´д`)

っていうか、そこから書くと永遠に出発出来なさそうなのですっとばします。


その後、なんだかんだで無理やり辞表を受け取ってもらい、10月10日付けの退職が決まりました。



するとなんとなんと、僕が退職することを知った職場の柴咲コウ似の超絶美人が愛の告白をしてきたんですよ!





生きて帰ってこられるかわからないのに今は愛に答えることは出来ません・・・。

「無事にヒマラヤから帰ってきたら・・・。その時にちゃんと答えをさせてもらうよ。」

僕はそう答えました。


いつものことですが、ただいま全力で自慢中です。


そんなこんなで職場の超絶美人に告白された僕ですが、いつものようにアチコチで自慢しまくっていたら、僕に彼女が出来そうなことに焦った可愛い系山女子が、なななんとまたまた告白してきたんです!





もう、なんていうかヒマラヤ日記初日から

自慢しまくりでスマンスマン!



でも、この二人の女性は僕のヒマラヤひとり旅の心の支えとなり、この先このヒマラヤブログのキーになってくる人物なんで初回から登場していただきました。



閑話休題


そんなこんなで出発直前に恋愛系でいろいろあったワケですが、ちゃんと高所順応のために富士山に3回登ったりもしてたんですよ。





ちなみに富士山では思いっきり高山病にかかりましたよ(;´д`)





ここまでがプロローグであります。


と、簡単に書いてますが、実は出発の3ヶ月半ほど前に交通事故にあい、背骨を痛めて登山ができない身体になってしまったり、原因不明の左胸の痛みで北アルプスの麓で歩けなくなったりと、出発前はドタバタだらけで出発できるのかどうかは直前まで本当にわからないような状態でした・・・。


まあ、そんなこんなでいろいろありましたが、そんなニントモカントモな空気の中、僕のヒマラヤ一人旅がはじまりました。

10/17 出発前夜


ネパールへの出発前夜。


ヒマラヤを登る人の多くはネパール入りしてから現地で装備をそろえる人が多いらしい。

現地のエージェントが格安で装備をレンタルしてくれる場合もあるし、カトマンズで格安でそろえることもできる。

だけど、僕は単独登山を目標にしているので現地の粗悪な装備より、普段から自分で使っている軽量で信用できる装備を持っていくことにした。







荷物の最終チェックをする。
テント、ピッケル、シュラフ、アイゼン、ストック・・・。

カリマーのクーガー70-95がすでに一杯になり。
サブザックの28Lザックもパンパンに・・・。

冬山装備だけでなく、40日以上に及ぶ旅の道具と生活用品、一眼レフ、コンパクトカメラ、電子辞書、太陽電池パネル、衛星携帯、盗難防止用のワイヤーネット、英会話とネパール語の本、現地の子供たちに配る風船、ひこにゃんのぬいぐるみなどなど・・・。




なんと言っても僕にとってこれは初めての海外旅行だ。
何が必要で何が不要かもわからない。



これがハワイ旅行などなら持って行くものなんてテキトーでもいいのだろうが、初めての海外旅行で行き先が途上国ネパールでしかも一人旅でおまけに6000m峰をソロで登ろうと思っている。

なんつーか、無謀だ。

っていうか、アホだ。



さすがに多すぎる荷物にあせり、出発前夜だと言うのにもう一度パッキングをしなおす。

置いていけそうなものを探す。

シャベルや細引き、テントマット、その他小物をいろいろ置いていくことにした。


ただ、この時点では荷物をかなり切り詰めたつもりだったが、ネパールの旅が始まってからそれらの多くが不要だったことを学ぶことになる。







そしてようやく荷物がまとまり、ふと何かがないことに気が付いた。



あ!!パスポートがない!!



このままじゃネパールどころか出国もできない!



部屋中をひっくり返して探す!


ない!

ない!

ない!

死ぬ!



明日出発やのに!


変な汗が噴出す。


ここに来て出発できないの?オレ!




最後に見た記憶をたどってみる。

そうだ、貴重品は金庫の中だ!

しかし、金庫の中に入れたはずなのに何度探してもない。

金庫の中を探しまくる。何度探しても、何度探しても金庫の中からパスポートは出てこない。






ゴメンナサイ、ちょっとミエを張ってしまいました。


僕の金庫、「探しまくる」ってほどのサイズじゃないです・・・。


僕の金庫、↓コレです。


















ちっこいね。

札束とか入れるスペースないね。


しかも、鍵穴とかダイヤルとか付いてるけど、目隠しでも15秒以内に開放できる金庫です(;´д`)




って、そんなことはどうでもいい!

パスポートを探さなきゃ!



頑張って記憶をたどる。

脳みその記憶回路がフル回転でまわり回転が速すぎて熱暴走で鼻から湯気が噴出し頭のテッペンからサンバのリズムが飛び出す直前にひとつの記憶がよみがえった。


あ!


そういえば何週間か前にコピーを取ろうと思って複合機のスキャナに挟んだぞ!


スキャナのふたを開けてみると、そこから愛しのパスポートが・・・。


よかった・・・。これでネパールへ行ける・・・。

もう、ウンコをもらしそうなほど脱力。




ゴメン、このブログを書いてて今ふと気が付いた・・・。

オレの文章無駄に長いね・・・。

今日も出発までこぎつけなかった・・・。

次回の更新では出国します。たぶん。



そんなこんなで、出発の前夜はバタバタしまくりで旅の前の緊張感を味わう暇もありませんでした。

翌朝、寝坊しないように目覚ましを3つセットして就寝。


まってろよ!ヒマラヤ!







10/18 旅立ち 大阪~シンガポール



ずっと夢に見た旅がはじまる。




可愛い系山女子のK子が関西空港まで車で送ってくれた。

搭乗開始まではまだ2時間ほどあったので、空港内のカフェで朝食をとる。







搭乗時間が近づいてくると少し緊張してくる。


高山病は大丈夫だろうか?

詰め込みで覚えた言葉は役に立つだろうか?

無事に登頂できるだろうか?

生きて帰ってこられるのだろうか?



不安を心に浮かべるとさらにそこから不安が生まれ、不安の塊はどんどん大きさを増していく。

その不安に完全に飲み込まれそうになる前に、K子が笑顔で心をほぐしてくれる。

本当に感謝の気持ちで一杯だ。

だけどそのK子の愛に答えることが出来ない僕は申し訳ない気持ちで一杯になる。





離陸30分前。

カフェを出て登場口に向かう。

「じゃあ、行って来るよ」と言う僕の顔はきっと少し引きつっていただろう。

K子とハグをし、そして僕はひとりぼっちで搭乗ゲートをくぐった。



ありがとう。

そしてゴメン。







シンガポール航空SQ617便は定刻通り(AM11:00)にタキシングをはじめた。

ゆっくりとゆっくりと滑走路の末端へその大きな機体を動かしていく。



さあ、旅が始まる。

少しずつ胸が高まる。

期待と興奮が少しずつ緊張の壁を崩していく。


滑走路の末端で向きを変えそしていったんその巨体を停止させた。

高まるエンジン音。

その音の高鳴りとともに胸も高鳴る。


そしてブレーキを解除した機体は後ろから何かに押されたように急加速をはじめ、揚力が重力に勝った瞬間に地上を離れ空に舞い上がった。


また必ずここに帰ってこよう。


いってきます!









はいはーい!シリアスチックはここまででーす!

ただいま、石垣島上空を通過しております!

石垣島は過去に数ヶ月間過ごしたことのある場所でとても思い入れの深い場所なんです。

そんなワケで石垣島を見るだけでテンションあがりまくりです。


ウヒョー!

飛行機おもろーい!


大阪から中継地点のシンガポールまで7時間のフライトでしたがまったく寝ることなく、窓枠カブリつきで外をガン見してました!




そんなこんなで楽しいフライトの後、常夏のシンガポールに到着です(現地時間16:30)






シンガポールからネパール・カトマンズへのフライトは翌朝9時発なので、それまでの14時間を空港でつぶします。

空港から出てシンガポールに入国し観光をしてもいいのですが、初海外旅行の入国はネパールにしたかったので空港内の制限エリアで遊ぶことにします。






いや~、ホント楽しい・・・。

空港内にはあちこにち無料でインターネットが出来る場所がたくさんあったので、友達にメールを書いたり、片想いの脳内アイドルUさんのブログをチェックしたりして過ごしました(愛)


シンガポールのチャンギ空港は世界のハブ空港なだけあって関空の数倍の規模があり、遊びには事欠きません。

空港内を端から端まですべて歩こうと思うと、制限エリア内だけでも2時間くらいはかかるんじゃないでしょうか。






歩きまわるっているとお腹がすいてきたので、食事をすることにしました。


しかし、ここで問題が・・・。



あの・・・、ぼく・・・、英語が喋れません・・・。

しかも、なんか食べようにも海外ではどうやって注文してどうやって清算するのかもシステム自体がチンプンカンプンです(;´д`)

出国までに2ヶ月間独学で英語を勉強したけど、独学なだけに発音なんてめちゃくちゃです。



結局、初海外旅行の記念すべき初食事は空港の隅っこの弁当屋で売っていたコレになりました。







記念すべき初海外初夜なのに、ネギトロ丼と軍艦巻を食ってるよ、この人!


でも、コレを買うだけでもめちゃめちゃ緊張したので今日のところはこのへんで勘弁してください・・・。



そして次は今夜の宿、空港内にあるトランジットホテルへ。

チェックインカウンターに向かうと黒人の受付のおじさんがなんか言ってきました。

たぶん英語っぽいんだけどまったく聞き取れません・・・。



英語が苦手だからゆっくり喋ってくれるようにお願いすると、なんだかボウリングがどうのこうのと言ってます。



ボウリングとかいいねん、僕。

僕、今日ここで寝たいだけやねん・・・。

初海外でボウリングする度胸とかないねん、僕。



こんな僕なのに、カウンターのおじさんはいやな顔をせず何度もゆっくりと喋ってくれます。

そして、何度目かの繰り返しの末、ようやくおじさんが「Boarding Pass」と言っているのが聞き取れました。





おお!搭乗券を見せろってことね(愛)




どうぞどうぞ!みてみて!これが僕の搭乗券!


そしてようやく部屋に案内され、ゆっくり落ち着くことが出来ました(汗)







チャンギ空港は24時間眠らない空港なのでホテルにチェックインした後も空港内で遊ぶことができます。

日本を出発前に、空港内の映画館をチェックしてたので映画(無料)を見に行こうと思っていたのですが、外に出るのが怖いから結局翌朝まで一歩も部屋を出ませんでした。


だって、外は外人だらけなんやもん!


こんな僕でもネパールヒマラヤを一人で旅できるのでしょうか・・・(不安)



自己紹介

    名前:ぐり~ん

    2009年秋、仕事を辞めヒマラヤ一人旅へ行ってきました。
    初の海外旅行で6000m峰を目指した無謀な記録。

    このサイトのURLのhimaraya2009の部分ですがヒマラヤの本当のスペルは「Himalaya」です(恥)
    修正メンドーなのでこのまま行きます。


    Alone in the mountain

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