alone in the mountain
山の道具(ソロクライミング)
 登攀道具は部屋で眺めているだけでも楽しい気分にさせてくれます。そして岩に取り付けば命を支えてくれる心強い相棒になってくれます。そんな僕の愛すべき相棒たちを紹介しましょう。

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 上手い下手を抜きにいいますが、僕はソロクライマーです。
ペアを組んで登るクライミングにはどうしてもなじめず、一人だけで道具も危険も喜びも背負って登るソロクライミングをやっています。

 人からは「危険だ」、「無謀だ」といわれても僕はこのスタイルを崩すつもりはありません。ソロでなければ覗き見ることが出来ないあの世界を一度知った者は、もう二度とソロの世界から抜け出ることは出来ないのです。

 っていうのは嘘で、友達がいないだけなんです(;´д`)
ああ、さみしいオレ。

 でも、ビレイに自信がないのでザイルパートナーは募集していません。おっかなくて人の命なんか預かれないよぅ(;´д`)

確保器 ソロエイド

 ソロクライマーの命を守ってくれる道具です。
他にもシャントやグリグリ、プルージックでソロクライミングをする方法もありますが、ソロクライミング用に作られたコイツがやはり一番使いやすいと思います。同じ会社からソロイストというモノも出ているのですがソロイストの方は落下時の角度によっては止まらないらしいのでソロエイドのほうにしました。
 しかし、ソロクライミングの場合落ちてしまえば重大な事態は避けられないので、結局どんなソロデバイスを使っていても「絶対に落ちてはならない」というのが大前提です。
 っていうか、臆病者なので落ちるような壁は登りません。
ハーネス PETZEL カリドリス

 ソロクライミングは登り返しという方法を使って行われます。
 A地点へザイルを固定しB地点へ登ります。そしてB地点にザイルを固定しA地点へ懸垂下降。A地点のザイル固定をはずし再びB地点へ登っていく。
 上記のような方法を取るので、一日に何度も懸垂下降をしなければなりません、そんなふうに何度もハーネスにぶら下らなければならないので、ベルト幅が広くぶら下っても体への負担が少ないカリドリスを使っています。
 ってのは建前で実際はサイズ調整の幅が広く年中使えるのでこれにしました。貧乏人らしいチョイスですね。
チェストハーネス Mt.Dax

 チェストハーネス兼ギアラックです。
通常チェストハーネスというのはシットハーネスの補助用に使われます。しかし、腰のハーネスだけでは大墜落時に背骨を骨折し死亡にいたったという例が多数報告されています。そのほとんどはチェストハーネスを併用していれば命が助かったのではないかといわれています。
 そういった事もあり、どうせギアラックを使うのならこういったチェストハーネスにギアラックがついたものを使うことをオススメします。
 また、ソロエイドを使う場合はチェストハーネスがあったほうがソロエイドが安定しザイル送りが楽になります。
 なんだか一流のクライマーみたいなことを書いてますがボクはV級の壁で泣き出すほどの3流クライマーです(w
シューズ 5.10 スパイアー

 岩&沢をやっている女性にクライミングシューズは5.10がいいよと薦められ素直に5.10を買ってきました。他のブランドを履いたことがないので他のシューズとは比較のしようがないですが、価格・性能・色などすべてにおいて気に入ってます。
 アルパインクライミング用にクライミングシューズを選ぶ時は薄手の靴下を履いて長時間はいても痛くないサイズの靴を選びましょう。
ヘルメット PETZEL エリオス

 ホントはカンプのスターテックというヘルメットが欲しかったんです。でもね、お店の人に「ペツルのこれがオススメです」っていわれて仕方なく買っちゃったの(>_<)
 ボクって意志が弱いんですよ・・・。
マクドナルドで
「ご一緒にビックマックはいかがですか?」
なんてススメられると
「あ、はい・・・。(欲しくないけど)そ、それもください。」
なんて答えてしまうんですよ。

 そんなふうに自分の意見をいえない小さな男なのでソロクライミングや単独登山をやっているといっても過言ではないです(;´д`)

 あ、そうそうこのヘルメットなんだけどめっちゃ軽くてかぶっているのを忘れそうなほどです。デザインさえ気に入れば買って損はないヘルメットだと思います。ボクはこのデザインはあまり好きではないですが(;´д`)
チョークバック PETZEL&BD

 なぜ、チョークバックが二つもあるのかって?
ボクは写真を撮るのが好きなんです。当然ソロクライミングをしていても写真は撮ります。そんなワケで一つはチョーク用、もう一つはカメラケースとして使っているんです。ちなみに、左の青いチョークバックをカメラ用として使っています。二つとも腰に装着して使っているのでカメラを取ろうとしてチョークが入ってるほうに手を突っ込んじゃうこともしばしばです。
アセンダー PETZEL ベーシック

 アセンダーはPETZELを使っています。ソロクライミング時の登り返し時に使います。軽量化を考えるとソロエイドをトップロープ用にセットして登り返しをするほうがいいのでしょうが、アセンダーをもっていると荷揚げシステムや宙吊りからの自己脱出時に役に立つだろうと思って常に持つことにしています。
 また、ゲレンデでトップロープをセットしての練習時にこれがあるとビレイヤーなしで安全に練習できます。2,3メートルも登ればザイル操作も不要になるのでフリーの練習にもいいと思います。
アセンダー PETZEL シャント

 これもアセンダーの一種なのですが、ベーシックが登るための道具という位置付けにたいして、シャントのほうは下降時のバックアップ用の道具ということになります。
 先にも述べたようにソロクライミングというのは一日に何度も懸垂下降をします。またクライミング中の事故は懸垂下降時に集中しているということからも、どんなに簡単な懸垂下降でも必ずシャントでバックアップをとるようにしています。
 またこれがあると懸垂下降中にどこでも停止でき両手を使うことができます。またダブルロープで懸垂下降をする際、バックアップノットがなくても末端で停止してくれるというメリットもあります。
エイト環 Kong

 通常エイト環というのはロックカラビナとのセットで使うのですが、僕の場合エイト環の下にシャントをセットして使うので写真のようなクイックドローとセットで使っています。当然クイックドローに付いてるカラビナはロックカラビナです。
 エイト環にザイルをセットする時は写真のようにエイト環の大きい輪をカラビナに付けたままザイルをセットしその後でエイト環を正規の向きに付け直すとエイト環を落とすことがなくなります。ってか文字で説明するのってムズカシイですね、適当にネットで検索をかけたら画像で説明しているところがみつかるかも。
ザイル エーデルワイス&マムート

 エーデルワイスのエモーション10.5x50とマムートのユニバース9x50です。径の違いもあるとは思いますがマムートのザイルのほうがしなやかです。フリークライミングをやるには10.5という太さはベストな選択ですが、ソロでアルパインをやるにはちょっと重いですね。
 10.5をメインに9をバックロープとして使っています。
 もうちょっとハードな岩をソロでやるようになったら9.9か9.6のシングルザイルに買い換えようと思っています。ただそれだとソロエイドの規格外になってしまうので墜落時に止まらなくなってしまうかもしれませんが・・・(;´д`)
デイジーチェーン ワイルドカントリー

 つーか、デイジーチェーンで語ることなんて何もないよ!
  まぁ使い方を工夫しているのでその辺をちょっと書いておきます。普通デイジーチェーンを使う時は一個目のわっかと任意の場所のわっかをカラビナで・・・、って文章じゃかけねーよ!収納方法の工夫なんだけど僕に会ったときにでも聞いてください(;´д`)
ショックアブソーバー シャルレ

 アイスをやる人なら見たことがあるかもしれませんがフリークライマーだと「なんじゃこりゃ?」という道具に見えるでしょうね。でも、ソロクライミングだとある意味必需品ともいえます。
 これはショックがかかると縫い目が破断して蛇腹式に伸びながらショックを吸収するという道具です。
 ソロクライミングの場合墜落時にビレイヤーという最高のクッション材がないためアンカーに大きな衝撃が加わってしまいます。それを緩和するための道具です。
 結構いいお値段ですが一度墜落すると再利用は出来ません。
 おかげで貧乏人な僕は登攀時に気合が入りいまだに墜落はしたことがありません。
ナッツ ブラックダイアモンド

 岩の割れ目にセットして支点として使う道具なんですがいまだに使ったことがありません。
 面倒くさがり屋なのでナッツをセットできそうなところでもあえて使わずランナウトして次のボルトまで根性で登ってます。一度墜落して痛い思いをしたら使うようになるかもしれません(w
 つーか、これを使いこなすにはかなりの技術がいるけど僕にはその技術がないってことです(;´д`)
 あたふたしながらセットするより一気に登ったほうが安全かなぁなんて勘違いをしながら岩に向かっています。
ハンマー PETZEL TAMTAM

 お店でいろんなハンマーを振り回してみて、振った感じが一番しっくりきたペツルを選びました。さすがペツルだなぁと感心させられる一品です。
 ホルスターから伸びている細引きとカラビナはハーケンを抜く時に落としてしまわないようにハーケンに引っ掛けて使うハーケン用のビレイみたいなもんです。
 安全うんぬんよりも、貧乏人はハーケンの一枚ですら落としちゃいけないんです(涙)

フィフィ ブラックダイアモンド

 人工登攀時やビックウォールで休憩をする時に使う道具なんですが、いまだに使ったことがありません。でも、持ってないときに限って、「今フィフィがあれば休めるのに・・・」なんて思うことがしばしば。

アブミ ブラックダイアモンド エトリエ

 ズバリ使いにくいでしょう!やっぱりアブミはプレート式の方がいいですね。安物買いの銭失いとはまさにこのこと。しかし、かなりコンパクトにたためるので自己脱出用および核心でのインチキ用にいつもこいつを持って登っています。
プーリー PETZEL オシランテ

 非常用のプーリーです。使ったことないです。登り返しの時に荷物を背負って登るので荷揚げもしないし・・・。何のために買ったんだろう・・・。

 アホですな(;´д`)
支点セット ワイルドカントリー他

 こんな感じのスリングやロックカラビナでアンカーを作っています。ソロクライミング時のアンカーは3点以上から流動分散で取るようにしています。
 写真に同じようなセットが二つずつ写っていますが、ソロクライミングの場合、上と下の2点にアンカーを作らねばならずこういった構成になっています。
 ここには写っていませんが他にも様々な長さのスリングを携帯しアンカーを作成します。
 時々、登り返した後に下のアンカーをほどくのを忘れてもう一度懸垂下降でアンカーまで戻らなければならなくなったりします。次に生まれる時はもっと賢い人間に生まれたいものです(;´д`)
トポ図ケース べアール

 マップ部分を引っ張るとヒモが伸びて手元までトポ図を持ってくることが出来ます。手を離すと掃除機のコードのようにトポ図が腰まで戻っていきます。
 僕のようにルートを頭に叩き込めないアホクライマーには必需品です。
 カラビナに付いている細引きはリングの取れたリングボルト再生用の細引きです。これもまた使わない装備の一つです(w
ヌンチャク ブラックダイアモンド

 一般に売られているヌンチャクは、一方のカラビナがベントゲートになっています。そういったカーブのついたヌンチャクはザイルをかけやすくフリークライミングにはいいのですが、かけやすい反面墜落時にザイルがはずれる可能性が高いのでアルパインではあまり使用されていません。そんなワケで通販で探しまくってワイヤー式の軽量なコイツで揃えました。

 ワイヤー式のメリットは「軽量&凍りつかない」だそうですが、他を使ったことがないので比較のしようがありません(w
アルパインクイックドロー 自作

 アルパインでは上記のようなヌンチャクより左の写真のようなスリング+カラビナで作ったアルパインクイックドローの方が使いやすいように思えます。これだとある程度長さを自由に変えれますしね。
 ただ、ソロクライミングの場合通常のクライミングほどザイルの流れに気を使う必要がないので僕は上のようなヌンチャクを使うことのほうが多いです。
タイオフ用カラビナ 自作

 奥まで刺さっていないハーケンなどにタイオフして使うためのセットなんですが、こういったものを使うよりナッツの頭からワイヤーを出してハーケンに引っ掛けるほうがバックアップなしで使えるため、これを使うことはまったくありません。
 なんとなく写真を撮っちゃったから載せてるだけです。
(;´д`)
ロープバケット Mt.Dax

 ソロクライミングの場合メインのザイルはザックに背負って登攀しますが、バックロープは腰からぶら下げて登ります。アンカー地点にたたんでバックロープを地面に置いていてもいいのですが、小さなテラスなどでそれが出来ない時などはザイルをたたんでロープバケットに入れてから登るようにしています。
 ロープバックとしても使えるし、なかなかのお気に入りです。
カラビナ 各種

 数えたことはないんだけどたぶん40〜50枚くらい持ってると思います。シモンとブラックダイアモンド製が多いです。
 オーストリアルピンのも何枚か持っているのですがカラビナに引っかかり部分がなくとても使いやすいです。しかし、先日買ったオーストリアルピン製の一枚にクラックが入っていたのを発見し、命を託すような場面では怖くて使えないです(;´д`)
ビレイ器 ルベルソ

 普段ソロで登っているのでビレイ器を使うことがないので感想なんて書けません(w
 ルベルソはトップ及びセカンドの確保、懸垂下降、そしてアセンダーとしても使えるという魔法のようなビレイ器のようです。アルパインをやる人には一番いいビレイ器なんじゃないでしょうか。
 でも、長い懸垂下降があるルートの場合は熱のことを考えると別にエイト環を持っていくほうがいいと思います。たぶん。
ビレイ器 BD ATC

 だからビレイなんてしないから、書くことがないんだってば(;´д`)
 自分が登っている時より人が登っているのをビレイしている時のほうが緊張します。上ばっかり見てないといけないから首も痛くなってくるし(;´д`)
 やっぱり危険だからヤメロといわれても、ソロクライミングのほうが性にあっているようです。
一覧

 全部は写ってないけどだいたいこんなものを体に身につけて登ってます。フル装備だと20kgくらいになっちゃいます。
 まぁ、全部を一度に身に付けて登ることはないけどね。
つーか、今回も前回以上に縦長のページなのにまじめに最後まで見てくれてありがとう。

 お礼に山でであったら僕がビレイをしてあげるよ!
ヘ(°◇、°)ノ~ ウケケケ

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