alone in the mountain
登山とダイエット2
はやい話、軽いほうが楽

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「登山でダイエット」と「登山とダイエット」の違い

 ここでひとつハッキリさせておきたいことがあります。
僕がこの山の知識のコーナーで書きたいのは「登山とダイエット」であって「登山でダイエット」ではないということです。
 もちろん「登山でダイエット」をすることは可能です。簡単に一日1kgくらい痩せることが出来ます。気合を入れれば一日に2kgや3kg痩せることも十分に可能です。

 しかし、「登山でダイエット」というのはあまりにも危険です。というか、山をナメすぎです。結果として「登山でダイエット」できたということなら喜ばしいことですが、登山をダイエットの為のフィールドとは考えないでください。
 「登山でダイエット」などしていたら結構簡単に死んじゃいそうです。

 しかも、登山のようなハードな運動で急激に体重を減らしても2,3日後には元の体重に戻ってしまいます。

 とりあえず、僕がやってしまった「登山でダイエット」の失敗談も書いておきます。




「登山でダイエット」の失敗

 登山を始めたばかりの頃、「糖分=デブの元」、と思い込んでいたアホな僕は、登山の行動食にノンシュガー飴を持っていくという離れワザをやってのけたことがあります。

 エネルギー生成の観点から言えば糖分というのは決してデブの元ではなく、脂肪燃焼の為の必需品なのです。いくら脂肪を溜め込んでいても糖分がなければ脂肪をスムーズにエネルギーに変えることができなくなります。山用語でいう「シャリバテ」の状態です。また、脳のエネルギー源は糖分なので糖分が欠乏してしまうと、頭が働かなくなりホンマモンのアホな子になってしまいます。

 しかも、糖分の体内における蓄積量はわずかで、テント泊のような重たい荷物を背負って歩けば数時間で燃え尽きてしまうほどしか体内に蓄積しておくことができません。数時間でアホの子の出来上がりです。そんな少ない糖分蓄積量を補うために登山者たちは朝食に炭水化物(糖分)を摂り、行動食に飴や練乳などといった甘いものを摂取するわけです。

 なのに、その日僕が山に持ち込んだ行動食は糖分ゼロのノンシュガー飴だったんです。他に持っていた行動食は低カロリーのダイエットゼリー。しかも、朝食は一杯のコーヒーのみ。そして背中にはテント泊装備がつまった重たいザック。おまけに水を汲みそこなって歩行10時間で水は500mlだけ。

 すぐにやってきましたよ。糖分の欠乏が。

 予想通りおきましたよ。脱水症状が。

 消えかかってましたよ。僕の命の灯火が。

 聞こえてきましたよ。幻聴が。

 いるはずのないお姉さんが笑ってるんですよ!


 結局、このときの登山は2泊3日の予定を1泊で切り上げヘロヘロになって山を降りました。

 確かに体重は減りましたが、もう少しで幻聴のお姉さんと一緒に別の世界に行くところでした。




痩せる極意

 前置きが長くなりました。
それでは次のページでダイエットの極意をみなさんにお教えしましょう。

 これさえ守れば、あなたは健康にそして確実にやせることが出来ます。

 このダイエットの成功率が100%であることを僕が保障しましょう。

 それではダイエットの極意の紹介です!

 
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