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行程
8/19
新穂高温泉(テント泊)
8/20
新穂高温泉→笠新道→笠ヶ岳(テント泊)
8/21
笠ヶ岳→弓折岳→双六岳(テント泊)
8/22
双六岳→縦沢岳→西鎌尾根→槍ヶ岳(テント泊)
8/23
槍ヶ岳→槍平→白出沢→新穂高温泉 |
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8/19 アルプスへ向けて
いつものことだけど、今回も出発前日からワクワクドキドキであまり眠れませんでした。標高の高いところに行くということで、出発2日前から抗鬱剤と睡眠導入剤も断薬していたので、さらに寝つきが悪くなりほとんど眠ることが出来ませんでした。断薬しても鬱症状がまったく出ていないのが唯一の救いでした。
そんなこんなで、仕事を終え夜の8時にバイクに跨り大阪を出発。高速道路ではMP3プレイヤーで音楽を聞きながら気持ちよく疾走。曲にあわせて歌を歌いながらの快適走行。対面通行の東海北陸道に入ると気温がグンと下がりレインウェアを上から羽織って新穂高を目指しました。
深夜2時頃に新穂高に到着し登山者用無料駐車場へ。
バイクの横にテントを張り仮眠を取ることにしました。しかし、昨日も寝てないのに今日もドキドキワクワクしちゃって眠ることが出来ませんでした・・・。
今思えばこれが地獄の苦しみの序曲だったんだろうなぁ・・・。
あの苦しかった富士登山で僕は何も学ばなかったんだなぁ・・・。
8/20 地獄の苦しみ
結局、まったく眠れぬままテントをたたみ、朝の6時に出発準備を整えました。出発準備を整えたのはいいんだけど、僕は徹夜明けには必ずゲリピーになっちゃうんです(;´д`)今回もウンチョは漏れそうだけど、例には漏れずゲリピーになりました。
駐車場に設置されているトイレに駆け込みとりあえず排便。
ホッとしてバイクに戻りザックを背負おうとした瞬間、またお腹がグルグルと音をたてました。
ここの駐車場は登山者用駐車場なだけあって車中泊の人達が大勢出発の準備をしていました。
そんな人の目がたくさんある場所で、さっきトイレに入ったばかりのヤツがまたすぐにトイレに駆け込んだりしちゃったら、
「あ、アイツ、ゲリだぜ。プププ」 なんて笑われるかもしれません。
人一倍自意識過剰な僕ですから、ゲリをしてることを気付かれるなんて耐えられません。そんなわけで、サクッとグリーンのレインウェアを羽織り別人にプチ変装してトイレへ駆け込みました。
服さえ換えていればバレないだろうというイカした作戦です。
そんなこんなで、苦しみの排便をすませました。
そして 再びバイクに戻ってザックを背負おうとしたら・・・。
ハイハイ、ご想像通りです。また耐えきれない便意の襲撃です。
同じ人間が血相を変えて3回も立て続けにトイレに駆け込む姿を見たらあなたはどう思うでしょう?
「あ、アイツ、ゲリだぜ。プププ」
そう思うでしょう?ねぇ?笑うでしょ?とりあえずさ?
家に帰ってから
「今日さぁ、顔面蒼白で3回もトイレに駆け込んだヤツを見たぜ、ププ」
なんて感じで、友人や恋人や子供に面白おかしく話しちゃうでしょう?
そんな話のネタにされるのはまっぴらゴメンなので、今回は赤のフリースに着替え先ほどまでかぶっていなかった帽子を深めに被り、新たなプチ変装をしてトイレへ駆け込みました。
でも、せっかく変装して3回もトイレへ駆け込んだ事実を隠蔽しようと努力したのに、ここで全部書いちゃったらなんの意味もないじゃん・・・
っていうか、先は長いのになかなか出発しませんね、僕の山行記。
ウンチョ話はこれくらいにしといて、そろそろぐり〜ん♪君を出発させてあげたいと思います。
さぁ、話がずいぶんと横にそれた分を今から取り返しますよぉ。
スピードアップしちゃいますが、みなさん頑張ってついてきてくださいね!
6時半に出発し登山届を提出、地獄の急登でその名をとどろかせる笠新道へ、予想以上にキツイ登りでグロッキー状態、寝不足のため歩きながらでも寝ちゃいそうな頭を抱え杓子平へ、これも寝不足のためか高山病っぽい症状が出始め稜線に出る頃には激しい頭痛が、雷鳥を見ても感激する余裕もなく笠ヶ岳テン場に到着、そして食事もせずに寝ました。
はやい!オレはやい!スゲー早い山行記だよ!
なんて感じで山行記はめちゃめちゃ短いけどコースタイム7時間半に対して、今回かかった時間は休憩込みで11時間だよ(;´д`)
標高2300m付近から気持ち悪くなって2500mを越える頃には、はっきりと高山病の症状が出てきちゃってさ・・・。スゲー苦しかったです。途中でビバーグして翌日速攻で下山しようと思ったくらいでした。
なんというか、山に登っているというよりも別の世界へ昇天しちゃってるという感じでした。
7月の富士山登山で寝不足のまま登り、激しい高山病にかかり痛い思いをしたのに僕はまったく何も学んでいなかったわけです。
無理に笠ヶ岳を目指さなくても、わさび小屋あたりでテントを張ってゆっくり一泊し、翌日双六岳を目指すというプランを取れば、こんなに苦しまなくてすんだだろうに・・・。
さぁ、そんなこんなで一日目の終了です。
11時間も歩きつづけて疲労困憊かつ早々に高山病にかかったぐり〜ん♪君は北アルプスを縦走できるのか、縦走どころか目と鼻の先の笠ヶ岳を征することが出来るのか?
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