alone in the mountain
北アルプスデビュー
     2003/08/19〜2003/8/23
     メンバー ぐり〜ん♪
     天候 雨のち曇り
     山域 北アルプス(岐阜・長野)
行程
8/19
新穂高温泉(テント泊)

8/20
新穂高温泉→笠新道→笠ヶ岳(テント泊)
8/21
笠ヶ岳→弓折岳→双六岳(テント泊)
8/22
双六岳→縦沢岳→西鎌尾根→槍ヶ岳(テント泊)
8/23
槍ヶ岳→槍平→白出沢→新穂高温泉

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 8/21 高山病との闘い

 吐き気と頭痛とテントを叩く雨音で目が覚めた。
時計を見るとすでに朝の8時をまわっていた。しかし、体が動かない。意識も朦朧としている。さらに高山病が悪化したようだった。

 体質なのか、寝不足がそうさせたのか2750mという標高で高山病にかかってしまった。そして昨日11時間歩いた疲れもまったく抜けていなかった。

 昨日はテントを張ってすぐに倒れこみ、笠ヶ岳の山頂を踏むことができなかった。そして今日も目と鼻の先にある笠ヶ岳の山頂まで行く体力も気力もなかった。それどころか、この山を下りる気力も体力も失っていた。

 いまの状態で動いては確実に遭難すると思い、このままここで連泊することに決めた。そして高山病を治すために、水分を多くとった。そして、呼吸を意識下におき腹式呼吸で大きく呼吸を繰り返した。

 しかし、一向に身体が回復する気配はなかった。
このままここにいても、体調がよくなる気配はまったくなかった。

昨夜の寝床
意識不明

 高山病を治すにはとにかく標高を下げるしか方法はなかった。
当然、笠ヶ岳の山頂は諦めた。今より1mでも標高を上げたくはなかった。 完全なる敗北だが、敗北の悔しさを感じる余裕もなかった。
まずはバファリンを齧り頭痛だけでも押さえ込むことにした。頭痛が収まるのを見計らって荷物をパッキングし、身体を引きずるように雨の中を歩き始めた。

 吐き気と戦いながら稜線を歩き、下山道と尾根道の分岐まで辿り着いた。そして、分岐点にある道標にもたれかかり、自分自身に決断を迫った。

 山を下りるか、それともこのまま進むか。

 その時点で僕はすでに考える力を失っていた。そして僕はここが北アルプスでなくヒマラヤなら命を落とすだろう決断を下していた。

 「先に進もう」

 僕は下山道には行かずそのまま稜線を歩き、双六、そして憧れの槍ヶ岳へと向かうことにした。

 夢を諦めるわけにはいかなかった。

雪渓
無名ピークでピース♪

 だってさぁ、結構準備にお金や時間もかかちゃってるしさぁ。諦めたらもったいないじゃん(;´д`)山野井泰史じゃないけど、一万円以上かけた山は絶対に登らないと、みたいなぁ。

 そんなこんなで、また軽薄体な文章に戻っちゃってますが、富士山に続く2度目の高山病になっちゃいました。原因は寝不足だと思うんですが、もしかしたら体質なのかもしれませんねぇ・・・。そのへんをハッキリさせたいのでいつか呼吸器内科で診察を受けてみようかな、なんて思ってます。

 ちなみにこの日の夕方高山病で倒れた女性が嘔吐を繰り返しニッチモサッチモいかなくなって笠ヶ岳山荘からヘリで病院に運ばれたそうです。

 まぁそれはいいとして、これまで3000m台の山は登ったことがあるけど、2000m台の山って登ったことがなかったんです。笠ヶ岳がその第一峰目になるはずだったんだけど、今回は笠ヶ岳のテン場まで行っておきながら、その頂を踏むことが出来なかったんですね。
 んで、双六までの稜線上でちょっと寄り道をして初の2000m台の頂を踏んだんだけど、ガスに包まれて偽ピークにだまされてしまい、名前のない寂しい山頂を制覇したのが第一峰目になっちゃったんです。

 山頂についた瞬間は大ノマ岳の山頂と思い込み、高山病に耐えながらガッツポーズで写真を撮ったりしたんだけど、スーッとガスが引いたらちょっと先にもっと高いピークが・・・。

 その瞬間、人生の儚さを知ったような気がしました・・・。

 でもね、下の写真のように山頂で雷鳥と出会い、10分くらい間近で見ることができ、ぐりん感激♪って感じでしたよ。

雷鳥
弓折岳制覇

 偽ピークに騙された自分の愚かさを自分自身に教え込むため、あえて大ノマ岳のピークは踏まずに弓折岳へ。

 大ノマ岳→弓折岳の間に乗越(峠)があり一気に標高が下がるんです。そのあたりで高山病もかなり治ってきて身体も大分楽になりました。やっぱ高山病には高度を下げるのが一番いいんだねぇ。

 弓折岳に着く頃にはすっかり元気になり、下山しなくてよかったなぁとシミジミ思いました。

 ちなみに弓折岳が名前のついた山では初の2000m台の山になりました。なんだかジミすぎですね・・・。弓折岳なんて普通の人なら絶対知らないし、そこそこ山をやってる人でも知らないでしょうからね(;´д`)

 下界でカワイイおねーさんに
「オレって弓折岳に登ったことがあるんだぜ、フッ。」
なんて言っても
「キャー、ぐり〜んちゃんってスゴ〜ィ」
なんて言葉は返ってこないでしょうからね。
まぁ、仮に厳冬期の北鎌を単独で登攀しても、街のおねーさんに
「ぐり〜んちゃんってカッチョイイ〜ん」
なんて返ってくることはないんでしょうけどね(;´д`)

 次に生まれてくる時は無条件に「カッチョイイ〜ん」って言われるような男前に生まれたいですね。

もうすぐ双六
双六岳テン場

 そんなこんなで、標高2600mにある池でアメンボを見つけて「これは学術的発見だ」と驚いたり、歌を歌いながら歩いて「今日の歌声は平井堅級だな」と自分を騙したり、三脚を立てて命のポーズで写真を撮ったら文字の左右が逆で「これをそのままHPに載せるとアホがバレるな」なんてことを考えながら稜線を歩き、双六岳のテン場に向かいました。

 結局、この日も体調が万全ではなかったため、笠ヶ岳→双六の間のコースタイム4時間半に対して、7時間もかかっちゃうという超激遅足でひとつの伝説を作ることが出来ました。

カレー(愛)
抗鬱剤(愛)

 テン場に着いてカレーを作ってると、あまりのいい香りに羨望の眼差しを受けましたよ。普段の生活でもこれくらい脚光を浴びたいものです。
 現実は抗鬱剤なしでは生きていけないダメダメ君なんですけどね・・・。

 でも、山では抗鬱剤を飲んじゃうと高山病にかかりやすくなっちゃうので、一度も薬に頼らなかったんだよ!やったよセンセイ!

 まぁ、その努力も空しく、しっかりちゃっかり高山病にかかっちゃったんですけどね(;´д`)

 双六のテン場でも少し頭が痛かったのでバファリンで頭痛を黙らせました。

 高山病は寝ているうちに症状が悪化するので寝るのが怖かったけど、寝なけりゃそれはそれで身体を壊す原因になっちゃうので素直に睡魔に身をゆだねる事にしました。
紅く染まる鷲羽岳

 さぁ、そんなこんなで高山病と戦いながら双六まで到着しました。

目覚めたとき、再び高山病に蝕まれているのか?
そして明日もやってくる恐るべき試練とは?
ぐり〜ん♪は無事に最終目的地の槍ヶ岳まで辿り着けるのか?

 ぐり〜ん♪の大冒険はまだまだ続く。

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