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とりあえず最初に書いときますが、「あれはするな」「これはするな」ってな感じで小言ばかり言う学校の先生みたいな方は今回の山行記は読まないでくださいね。
「あー、世の中にはこんなバカもいるんだなぁプププ」と思えるような、おおらかな方だけ読んでくださいね♪ |
槙尾山の岩場 |
今回の山行の目的は秋から始めようと思っているクライミングの下見でした。南大阪のクライミングゲレンデとして有名な「蔵岩」を下見して、必要な装備類を考えたり、他の人が登っているところを見て技術を盗んでやろうと思って山に入りました。
まずは、バイクで槙尾山バス停まで走り、バス停からサクッと施福寺まで登り、そこからちょちょいと捨身ヶ岳まで登りました。
つーか、「捨身ヶ岳」ってネーミングもスゴイよね・・・。
はるか昔に自殺の名所とかだったりしたのかなぁ。う〜ん、怖いから名前の由来を調べるのはヤメにしときます。
捨身ヶ岳を少し下って目的地の蔵岩へ。
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まずは捨身ヶ岳登頂 |
ほんじゃ行きますか〜 |
到着して岩場の全貌を見て、「すげー、大阪にもこんなところがあるんだぁ」とちょっと感心。あまりの素晴らしさに便意を催すほどでした。
誰かが登っていたら勉強になるのになぁ、と思っていたのですが残念ながら岩場には誰もいませんでした・・・。
しかたなく上から下を覗き込んで「わおー」と奇声をあげたり、下から上を見上げて「うひょー」と奇声をあげて遊んでいたのですが、さすがに飽きてしまいます。
「う〜む、誰もいないし帰ろうかなぁ」
なんて思ったのですが、蔵岩の姿を見れば見るほど登攀意欲が湧いてきてしまいました。
「登りたいなぁ」
「登れるかなぁ」
「登ってみようかな」
「登れるだろう」
「登っちゃえ!」
登るの五段活用により、一人で登っちゃうことにしました(w
もちろん、ザイルどころかクライミングシューズもチョークも持ってません。
だけど、登りたかったんです。
登攀意欲を抑えることができなかったんです。
そんなわけでフリーソロで登ることにしました。あーオレって男前。
初クライミングがフリーソロなんて、やっぱり男前。
しかも、登山靴で登っちゃうなんて、かなり男前。
勇気とバカの紙一重なオレ、サイコー!
命の値段が人様より大幅に安い僕にしかできないチャレンジですね(w
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10mくらい登ったかな? |
まっさかさま |
そんなワケで下から簡単そうなルートを探し岩に取り付きました。
途中5mくらい登ったところで、ちょっと難易度が上がってきたので、素直にトラバースしてもう少し楽なルートへ。
下を覗き込むと
「あちゃー、こりゃ落ちたらサヨナラだなぁ」
なんて感じの高度感があったのですが、不思議と恐怖はありませんでした。
上を見ても「登れるのかなぁ」という不安感はまったくなく、あるのは根拠のない登れるという自信と、岩との不思議な一体感があるだけでした。
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途中、足場のしっかりしたところで記念撮影なんかをしながら、順調に高度を稼ぎました。
一ヶ所なかなか適当なホールドが見つからずとまどったところがありましたが、一歩一歩確実に登っていき、気が付くと蔵岩の上にたっていました。 |
ふん! |
「これだよ、この感覚だよ、オレが探していたのは」
それが登りきった時の感想でした。
今日、僕が登った蔵岩のルートはベテランクライマーなら逆立ちしてハナクソをほじりながら登れるくらいのルートだけど、僕にとっては一生忘れることのないルートとなりました。
登っている時の感覚は、限界のスピードで疾走しているライダーの感覚に似ていました。だけど、その瞬間ぼくを取り巻くのは、鼓膜が破れそうなエンジン音ではなく、体を引き剥がすような強風ではなく、グリップを失いそうなタイヤのキシミ音でもありませんでした。
僕のまわりには、穏やかな風と、鳥の鳴き声と、そして何年も何十年も姿を変えぬこの岩があるだけでした。
そんな穏やかな時間の中で岩と命のやり取りを行うというアンバランスさ。
僕が探していたのは、紛れもなくそれでした。
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蔵岩制覇! |
コーヒーで乾杯 |
さて、最後になっちゃったけどよい子のみんなは、僕のようなバカチンのマネをしちゃだめだよ。クライミングを始める時は技術のある指導者のもとで安全に楽しくクライミングを楽しんでくださいね(建前)
悪い子のみんながマネしちゃって、滑落してケガしたり死んじゃったりしても、文句は言ってこないでね♪ましてや取り憑いたりしないでね♪
あと、掲示板に「君は間違っとるよ!」なんて説教をたれたりしないでくださいね(;´д`)
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