googleで「ソロクライミング」と検索するとウチのサイトがトップに表示されるんですよ。
普通、ソロクライミングって言ったら山野井泰史さんのサイトとかがヒットしそうなものなのに、3流クライマーの僕のサイトがトップに表示されちゃうんですよ。なんつーか、ホント申し訳ない感じです。
ちなみにgoogleで検索した際に「キジ撃ち」で僕のサイトがトップに表示されるのは当然だと思います。ことキジ撃ちに関しては山野井さんにも負けない自信があります。なんせ山に行ったら一日三回はキジ撃ちしますからね(汚)
そんなこんなで、googleから検索してこのサイトに来ちゃった可哀相な人たちに報いるためにも、最近ご無沙汰だったソロクライミングの練習をするため槙尾山正面壁へ行って来ました。
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槙尾山正面壁はウルトラ初心者向きの壁でザイルワークの練習にはもってこいの壁なんです。登ることに気をとられずザイルワークをしっかり練習できるので地元の山岳会の講習会でもよく使われてるみたいです。
まずは流動分散で支点を作り、墜落時のショック吸収用にショックアブソーバーを間に入れます。
最近の技術書では支点は流動分散より固定分散の方がいいのではないかと言われています。たしかにフリーのルートのように頑丈なペツルのボルトが設置してあるようなところなら固定分散のほうがいいと思いますが、錆びたリングボルトから支点を作る際は確実に複数のボルトに荷重が分散される流動分散のほうがいいのではないかと僕は思っています。
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これまでソロエイドを使うときはチェストハーネスも併用し胸の前にソロエイドを装着していたのですが、今回はハーネスのビレイループのみに固定しハーネスからぶら下げて登る方法で登ってみました。
やってみると、この方がザイル操作が楽で違和感なくザイルを送り出すことができました。今回からザイルをエーデルワイスの9.9mmに変えたこともあり、これまでよりはるかに楽にザイル操作が可能でした。
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槙尾山正面壁は2ピッチで登りきることができるのですが、今回はソロシステムの復習ということで細かくピッチを切り3ピッチで登りました。
上の写真を見ると結構傾斜があって高さもあるように見えますが、その気になれば前向きに手を使わずに降りれちゃうような壁です(;´д`)
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正面壁はクライミングシューズを使うとあまりにも簡単すぎるので、途中のテラスで登山靴に履き替え登山靴で登りました。
この壁はスズメバチがとても多く、登ってる最中に何度もスズメバチが偵察飛行にやってきます。そのつど壁にへばりつきスズメバチが通り過ぎるのを待つのですが、3ピッチ目を登っているときに偵察飛行中にいきなり腕にぶつかってこられ、思いっきり威嚇されてしまいました。
クライミングの基本は3点確保といわれますが、あまりの恐怖にクライミングどころではなくなり半泣きになりながら二足歩行で壁を駆け上がりました。オレって超人。
なんとか攻撃されずにすんだのですが、ちょっと生きた心地がしなかったです。
最近、ヒルとかブヨとか山の生き物たちから嫌われてるみたいで、なんだかちょっぴり寂しいです。
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ソロクライミングというと複雑なザイルシステムを使用するため、技術優先のクライミングのように思われますが、実はソロシステムと言うのは意外と単純で基本的な部分なら誰でも一日で覚えることができると思います。
しかしソロでアルパインクライミングをやろうと思った場合、すべての装備を一人で運ばなければならなかったり、同じルートを2度登らないとならなかったりと、かなり体力勝負なところがあります。
僕自身、最近はゲレンデクライミングばかりやっていて、かなり体力が落ちてしまったと痛感しています。今の状態ではゲレンデでソロクライミングはできても、本番でのソロクライミングは体力的に厳しいなと感じています。
やはり山というのはいくら技術を磨いても、体力がなければまったく話にならないなと自分自身に言い聞かせています。
最後に山田哲哉さんの言葉を
「歩けなくっちゃ、話にならないんだよ!」
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