alone in the mountain
生きる意味(二上山)

   2009/3/16と3/17
   メンバー ぐり〜ん
   天候 曇り
   山域 金剛山地(大阪・奈良)

行程

3/16
万葉の森→鹿谷寺跡→馬の背→二上山・雄岳→馬の背→二上山・雌岳→鹿谷寺跡→万葉の森

3/17
万葉の森→鹿谷寺跡→馬の背→馬の背→二上山・雌岳→鹿谷寺跡→万葉の森




 昨日と今日、二日続けて仕事帰りに二上山に登った。



 自分の弱さを忘れるため、全身で息をし汗を噴き出しながら全力で山頂を目指した。


 もっと強くなりたいと願いながら生きているのに、僕はいつまでも弱いままで、なりたい自分と今の自分とのギャップが埋まらないことに苛立ちと焦りと憤りを感じている。



 こんなところに書くことじゃないが、僕はヒト科の動物として大きな欠陥をひとつ持っている。


 だから僕は考える。

 「僕が生きている意味とはなんだろう?」 と。

 考えて考えて考え抜いたけど、僕が生きている意味はまだ見つからない。

 すべての事に意味があるわけじゃないと分かっていても、すべての事に意味を求めてしまう。

 もし、「意味」が見つかったとしても、そうやって頭で考えた「意味」には、なんの意味もないかもしれない。

 それでも僕は僕が生きている意味を探してしまう。



 山頂に着くと、疲労で膝が震えていた。

 心拍音が鼓膜に直接聞こえるほど心臓が激しく鼓動を打っていた。

 肩で息をしながら山頂のベンチに横たわり、自分の弱さと向き合っていると涙が零れ落ちた。


 僕が山に登る理由は明確に分かっている。

 言ったって誰にも理解はしてもらえないだろうけど、山に登る理由ははっきりと分かっている。


 そして、山に登る理由の少し先に、僕が生きている事の答えがあるんじゃないかと感じている。




 あの山の向こうにきっと生きている意味があるのだと信じ、僕はこれからも山に登り続ける。


 

 

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