俺は輪廻転生など信じない。
もし今の俺が誰かの生まれ変わりだと言われてもそんなことは受け入れられない。
俺は誰かの生まれ変わりなんかじゃない。
俺は俺だ。
ぶっちゃけ輪廻とかどうでもいいんです(;´д`)
そんなことを考えるくらいしかやることがなかったんです。今回の山旅は。
4月2日から5日まで梓川サービスエリアにずっといました。
ずーーっと、ずーーっと梓川SAでした。
ずーーと梓川SAで風邪と戦ってました(;´д`)
上の写真のようなフルカーテンの薄暗い車内で、ほとんど動かずシュラフにくるまったまま風邪と戦いながら三泊四日をすごしました。
っていうか、どうみても不審車両です。
予定では北アルプスのある山で、麓から頂上まで一人ラッセル大作戦をするつもりだったんです。
しかし、北アに向かう高速上で恐ろしいほどの寒気に襲われ、なんとか梓川のサービスエリア(下り)についたのですがそこでダウン。
とりあえず車の中で一晩寝て、体調の回復を待ちました。
2日目にいったん高速を降り、豊科の平安堂により山の本と地図を購入しました。
山と高原地図を買うのなんて何年かぶりです。
体調が回復したらどこかお手軽な雪山に登れたらいいなと思ったんです。その情報収集のための資料集めです。
っていうか、日本の名峰がそろう中部山岳地帯でお手軽な雪山とか言ってる時点で山を舐めすぎです。
しかも、オレ体調激悪。
本を買いに降りたついでに、栄養ドリンクと熱さまシートと体温計もゲットです。
購入後、再び高速道路にあがり梓川サービスエリア(上り)で二晩目に突入です。
結局、移動できるほどに体調が回復したのが出発から4日目でした。
4日間も狭い車内で闘病生活を続けてると、車内に病人臭が充満していました。病人臭と言うか、ほとんど死臭でした。
とりあえず体調を考えると登れるかは分からないけど、北横岳ならロープウェイがあるからなんとかなるんじゃないかと思い、下諏訪ICへ向いました。
向かうことにしたんですが、あまりにも長時間高速上にいたのでETCがエラーを起こしゲートが開いてくれませんでした(;´д`)
そんなこんなで気をとりなおし、北横岳へ向かいます。
山と高原地図を見るとロープウェイを使えば北横岳まで1時間ほどで登れそうです。
往復2時間くらいなら、今の体調でもなんとかなりそうです。
最悪登れないまでもロープウェイに乗って景色を楽しめればOKです。
もしイケそうなら、ロープウェイでピュッと登って、パッと登頂するつもりです。
ロープウェイでピュッと登って・・・
ロープウェイでピュッと・・・
ロープウェイで・・・
俺を殺す気か!
なんで、パパママニッコリ春休み期間中に運休やねん!
あれか?
今回も俺のアルピニズム魂を試す気か!
ああ、登ってやるよぉ(大泉洋 風)
今すぐ登ってやるよぉ(大泉洋 風)
ロープウェイなんてなくても登れるぞぉ(大泉洋 風)
登ってやろうじゃないかぁ(大泉洋 風)
今朝も熱があったけど登ってやろうじゃないかぁ(大泉洋 風)
そんなこんなで、運休中のロープウェイの下をもそもそと登っていきました。
山頂まで行けないまでも登れるところまで登ろうと頑張りました。
こんな体調じゃなきゃ北八なんて来ないだろうからと自分を慰めながら登りました。
だけど、僕を待ってくれていた坪庭の景色は、僕がこれまでに見たありとあらゆる景色の中でもベスト10に確実に入るほどの美しさでした。
はっきり言おう。
この景色さえあれば僕はもう何もいらない。
ちょっと訂正。
この景色と愛しのあの子さえいれば僕はもう何もいらない。
もう一度、ちょっと訂正。
この景色と愛しのあの子とお金さえあれば僕はもう何もいらない。
もう一回だけ、ちょっと訂正。
この景色と愛しのあの子とお金と地位と名誉さえあれば僕はもう何もいらない。
やっぱり
この星ごと欲しい。
[写真提供 NASA]
閑話休題
4月だけど山頂付近にはエビの尻尾がまだまだ元気で嬉しくなる。
やっぱ雪山はいいなぁ。
遠くに南ヤツが見えました。
今まで僕にとって八ヶ岳と言えば南八で北八なんてまったく興味がありませんでした。
だけど、今日はじめて北八に登ってみて、こんな素晴らしい場所があったんだとはじめて気付くことができました。
本当に本当に最高の場所でした。
山頂はただただ気持ちよく。
いつまでもいつまでも、ここにいたいと思いました。
僕のように経験の少ない登山者は山に登るたびに毎回何かの発見があります。登っても登っても山に飽きるなんてありません。
今回は体調が悪く辛い登山でしたが、たぶん一生忘れることのない山行になるんだろうなと思います。
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